クラシック

2015年4月12日 (日)

ウィーンの調べ@苫小牧

、日曜日、トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンを聴いてきました。
例年キタラで開催しているはずですが、今年はなぜか苫小牧! なぜ?と思いましたが、キタラが改修工事中なんですね。 せっかく近くで開催されるので今年は聴きに行きました。
といっても普通列車で1時間超、しかも片道千円以上もしました。せっかく苫小牧に行ったので、ついでにイオンモールで買い物&ランチ、 ここ、初めて行きましたが、いろいろとお店があって楽しめそうです。

さて、コンサートは、ウィーンフィルを中心とする室内オーケストラです。こんなすばらしい演奏を半地元で聴けるのはなかなかないチャンスです。そんなこともあり、演目はややマイナーにもかかわらず、ほぼ満席でした。演目は

  • J.シュトラウス II世:     喜歌劇「こうもり」序曲
  • J.シュトラウス II世:     喜歌劇「こうもり」より チャルダッシュ「ふるさとの調べよ」(ソプラノ/安藤赴美子)
  • モーツァルト:     歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」より レチタティーヴォとアリア“恋人よ、許してください”(ソプラノ/安藤赴美子)
  • ブルッフ:     ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 Op.26(ヴァイオリン/フォルクハルト・シュトイデ)
  • R.シュトラウス:     ロマンス 変ホ長調(クラリネット/ペーター・シュミードル)
  • ベートーヴェン:     交響曲 第2番 ニ長調 Op.36

すべての曲目で指揮者はなしでした。ソプラノの安藤さんは札幌出身、世界的に活躍されているだけあって、歌唱力はさすがでした。残念なことにホールの響きがいまいちなのと、2階席の端だったので、声が遠く聞こえました。やっぱりKitaraがいいなぁ~。

ブルッフのバイオリンコンチェルト、バイオリンはフォルクハルト・シュトイデさん、派手さはないけど艶やかな音色・・・さすがウィーンフィルのコンマスです。

クラリネットのシュミードルさんも安定した演奏、PMFですっかりおなじみの人ですが、久しぶりに演奏を聴きました。以前よりもさらに恰幅が良くなったよう気が・・

ベートーベンの2番、なかなか聞く機会のない曲だけに久しぶりに聞きました。随所にベートーベンらしい特徴が現れてくる曲ですね。

アンコールはRシュトラウスのワルツ・・実はこの曲が一番息が合った演奏をしていたような印象でした。定番の曲ですしね。

2007年11月10日 (土)

札幌交響楽団第503回定期演奏会

指揮:尾高 忠明
独奏:ポール・メイエ(クラリネット) ,堀米 ゆず子(バイオリン)

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
Debussy/ Prélude a" L'Après-midi d'un faune"

武満徹/ ファンタズマ/カントス
Toru Takemitsu/ Fantasma/Cantos(1991)

ドビュッシー/クラリネットと管弦楽のためのラプソディ
Debussy/ Première rapsodie

武満徹/遠い呼び声の彼方へ!
Toru Takemitsu/ Far Calls.Coming,far!(1980)

ドビュッシー/交響詩「海」
Debussy/ La Mer

ついに待ち望んだ日がやってきました。あの,ポール・メイエの生演奏を地元で聞けるなんて・・最高に幸せなひとときを満喫できました。

とにかく・さすが! 武満徹の作品では,緊張感のある音色,決して下品ではなく,それでいて鋭い高音,そしてppでさえも澄み切った音。さすが世界にその名をとどろかす名奏者! そして一音一音の表情が豊かななのは流石です。
この曲はリチャード・ストルツマンの委嘱で作られた作品だそうですが,たしかにストルツマンに合いそうな曲ですね。

ドビュッシーのラプソディーも,一瞬アレっと思うほど,音の雰囲気が変わって,波静かな海にぷぷかぷか浮かんでいるような心地よい音色。この曲はピアノ伴奏版が有名ですが,オケ版は初めて聴きました。

で,もう前半だけでお腹いっぱいになってしまって,後半はあんまり真面目に聴いていませんでした・・・1演奏会に二人のソリストって多くないですか?

2007年9月13日 (木)

ロリン・マゼール&トスカニーニ交響楽団

ベートーベン「レオノーレ」序曲第3番
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番 ト短調 ピアノ:ユンディ・リ
ブラームス 交響曲第1番 ハ短調

あの世界のロリン・マゼールがKitaraで指揮をするなんて,一生に一度かなっと思い,思い切ってS席を買って聴きにいきました。
プロコフィエフの3番のコンチェルトは初めて聴きました(3番はよく聴くけどね)。初見の曲って曲の構成がわからないので,全体像がつかめないですね。予習しておけば良かった。
1楽章のながーい,カデンツァは,もういったいいつになったら終わるんだ?と不安になってしまった。

ピアノのユンディ・リはさすがショパンコンクール1位。引き込まれる演奏に魅入られました。そして,高音の濁りのない音色が美しかったなぁ。。。これは楽器のせいでしょうか(開演直前まで調律していたしね)

トスカニーニ交響楽団はイタリアの楽団だけあって,情熱的な演奏をしますね。特に第一バイオリンの身体を使った演奏は,もう,どこぞの「のだめ」のオケみたいに,演奏中に踊り出すんじゃないかとハラハラでした(嘘

そして,ここぞというときの力の入った指揮ぶり,それでいてつねに冷静さを感じさせる,ほんと感性がまるで常人とは違うなとつくづく感じさせる指揮振りでした。
感動のあまり,ブラームスの演奏が終わった後,涙ぐんでしまった・グシュン。

2007年6月14日 (木)

夏といえばリングの締り具合

ここ1週間ほど,風邪だの仕事だので,吹く暇が無かったクラリネットを昨晩,
引っ張り出してみたところ,,,
Bell01
ベルの先についている金属リングがしっかりと嵌っているではありませんか!
って,それが当たり前なのですが,冬になるとベルやバレルのリングが緩んでしまうんですよ。そんなわけで,そのリングがしっかりと嵌るようになると,夏を実感するわけなんです。ここ数日,30度ちかいし。

ところで,金属と木だと,金属の方が熱膨張率が高そうな気がするのですが,,冬にリングが緩むのは,気温のせいではなく,乾燥しているからなのかな? 北海道の場合,特に冬場の乾燥が酷いからね。

2007年5月27日 (日)

札幌交響楽団第499回定期演奏会

メンデルスゾーン/序曲「静かな海と楽しい航海」
モーツァルト/ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調
バルトーク/オーケストラのための協奏曲

指揮: 高関 健
ピアノ:エリック・ハイドシェック

先月に引き続いて札響の定期を聴きました。先月は小菅さん目当ての為なのかほぼ満席でしたが,今月は6割強の客の入りでした。
モーツァルトのK.456のピアノコンチェルトはあまり演奏されることのない曲ですよね。むかーし,どこかで聴いたような気もしますが,ほぼ初見の曲でした。ピアノのエリック・ハイドシェックさんはフランス出身でモーツァルト弾きで有名なピアニストだそうです。70近い白髪の老紳士が奏でるモーツァルト,,しかし,この曲はモーツァルトが当時25歳の女性ピアニストのために作曲した曲,,なんかこのギャップが頭の中を駆け巡ってしまって,音楽に集中することができませんでした,ゴメンンサイ。 やっぱり演奏会って,演奏者を目の前で見てしまうので,その印象に引っ張られてしまいます。

なお,アンコールにモーツァルト風とバッハ風のフランス国歌「ラ・マルセイユ」が演奏されました。

バルトークは,これはやっぱり生で見なければならない作品ですよね。曲自体が緊張感を持っていて,モーツァルトで居眠りしていた観客もお目目パッチリ!

管楽器を中心とした楽器間の掛け合いがすばらしかった。そして,変拍子が多い難しい曲にもかかわらず,暗譜で指揮をしていた高関 健さんに敬服!!


2007年4月29日 (日)

札響第498回定期演奏会

ヴィバルディ
歌劇「シチリア島の夕べの祈り」

ベートーベン
ピアノ協奏曲 第4番 ト長調op.58

ベルリオーズ
幻想交響曲 op.14

指揮:広上淳一
ピアノ:小菅 優

ひさしぶりに札響を聴きました。お目当ては,小菅さんのベートーベンの4番のコンチェルト! 数あるピアノコンチェルトの中で,この曲が1番好きな曲なんです。ピアノのソロからはじまる大胆な構成といい,優美さと力強さを併せ持った名曲ですよね。
小菅さんのピアノは初めて聴いたのですが,やや遅めのテンポでじっくりと歌い上げる演奏,その一音一音の美しさに圧倒されてしまいました。そして,1楽章のカデンツァには,圧巻でした。感動のあまりうるうるしてしまいました。

20代前半とは思えない才能ですよね。日本人離れした演奏だと思いましたが,パンフをみると,ヨーロッパ育ちなんですね。

ちょっと苦言:居眠りしている高校生がちょっと目に付きました。幻想交響曲の管楽器の演奏目当てのブラス部の高校生だったのかな。 

2007年1月 8日 (月)

ポール・メイエ モーツァルトクラリネットコンチェルト

Paulmeyer01
ぶらりと立ち寄ったCD屋さんで見かけたので買ってきました。
ポール・メイエは大好きなクラリネット奏者で,十数年前にNHK-FMでその演奏を聞いて以来のファンです。

モーツァルトの協奏曲はプリンツとかシュミドールといった,ドイツ・ウィーンの「正統派」なCDを何枚か持っていて良く聴いているのですが,愛器のBuffet Cramponじゃ,まねしてくても出せない音色。。やっぱ,ドイツ式のクラリネットって違う楽器なんだよなぁっと思ってしまいます。

一方,フランス系クラリネット奏者のポール・メイエの演奏は,やっぱり近親感が沸きます。サンサーンスのソナタもこの人の演奏が1番好きですね。
このCDのモーツァルトもロンド形式な3楽章の生き生きとした演奏が印象的です。それに,ジャケットの写真もカッコイイですよね。

そーいえば,この人,11月に来日して札幌交響楽団と競演するんですよね。今から楽しみ。演目は

指揮:尾高忠明(
            ヴァイオリン:堀米ゆず子
            クラリネット:ポール・メイエ          

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲、ラプソディ
            武満徹/ファンタズマ・カントス、遠い呼び声の彼方へ!
            ドビュッシー/交響詩「海」

だそうです。

2006年11月14日 (火)

イングリッド・フジコ・ヘミング&モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団@キタラ

指揮:ユーリ・シモノフ
曲目
グリンカ:幻想曲「カマリンスカヤ」
ショパン:ピアノ協奏曲 第1番ホ短調作品11
アンコール:ショパン練習曲2曲
リスト:ラ・カンパネラ

~休憩~

チャイコフスキー バレエ組曲「白鳥の湖」
アンコール3曲

開演19:00で,終演がなんと21:50。こんな長い演奏会は久しぶり,,というよりお腹いっぱい,最後のアンコールはもう満腹信号でまくりで,真面目に聞いていませんでした。
このプログラム構成,正直???でしたが,要するに,この演奏会は
「フジコ・ヘミング ピアノリサイタル」+「モスクワフィル演奏会」のダブルヘッダーなんですね。これで,S席1.5万円は安いかも。ちなみに,客席はほぼ100%満席,さすがだなぁ。

オーケストラですが,たしかに一流のオケだとは思います。弦も管もうまいと感じさせるところが何度もあるのですが,どうも,全体の調和が取れていない印象を受けました(前半の2曲)。チャイコフスキーはいい感じでしたが。編成が小さいので個々のが楽器が目立つというのもあるのかもしれませんが。

クラリネットは見るからに性格が違う二人の奏者がいて,同時に鳴らしたときの違いは面白かったなぁ。音色は悪くないのですが,ショパンをやるには少々明るすぎる気がしないでも。 
指揮者はまぁ,サービス精神たっぷりで好印象ですが,,はっきり言って,アンコールはあんなにいらないよ(チェロの夜想曲でやめておけばいいのに)。

さて,観客のほとんどはフジコ・ヘミングのピアノが目当てだったようですが,彼女の演奏をはじめて聴きましたが,たしかに魂のピアニストですね。とくに,アンコールのショパンの練習曲と,,なんと言ってもカンパネッラは圧巻でした。

一方で,ショパンのコンチェルトは,期待していたほどではなかった気が。ピアノはピアノでわが道を行くって感じで,自分の世界を作っていて,オケはオケで,ペースを作っていて,互いの「協奏」があまり感じられなかった。そのせいなのか,どの楽章も,やや単調に聞こえてしまった。それでも,3楽章の第一主題のピアノは,凄さを感じた。ピアノが声を持って,聴衆に訴えかけてくる。。そんな迫力がありました。でも,第2主題等での流れるような旋律を期待しているところで,がつん・がつんと船底が川底にひっかるような,流れの悪さを感じてしまった。 ふだん,マウリツィオ・ポリーニのショパンをCDで聴いていて,それが俺の中でスタンダードになってしまっているからなのかもしれません。

2006年7月22日 (土)

PMFオーケストラ演奏会

  • PMFオーケストラ
    サッシャ・ゲッツェル(指揮)
    ペーター・シュミードル(クラリネット)
  • 武満 徹 弦楽のためのレクイエム
    モーツァルト クラリネット協奏曲 イ長調 K. 622
    バルトーク 管弦楽のための協奏曲

久しぶりにPMFを聞いてきました。ウィーンフィルの主席奏者をはじめとして、著名な演奏家の演奏を聞けるのだけど、「どうせ毎年やっているし。。。」と思って、ここ数年行ってませんでした(なんて贅沢な)。

PMFオーケストラは思っていたよりうまいですね。若い人が多いだけに、エネルギッシュな演奏、そして指揮者のサッシャ・ゲッツェルさんも若くて、表情たっぷりの指揮ぶりも好印象。 この人、フランス系の人だと思ったら、ウィーン生まれなんですか、ちょっと意外。

さて、クラリネット協奏曲ですが、奏者は言わずと知れたウィーンフィルの首席奏者であるペーター・シュミードルさん。当然、楽器はウィンタイプの楽器を持って登場するかと思っていました。ところが、会場に表われたシュミードルさんが手にしていたのは、ベルがくの字に曲がった見慣れない楽器。そう、通常のクラリネットよりもより低い低音(記譜C)まで出せるバセットクラリネットでした。この楽器を用いると、この曲を原曲どおり演奏できます。

つまり、通常のクラリネットでモーツァルトのクラリネット協奏曲を吹こうとすると、低すぎて出せない音があるために、その箇所だけ1オクターブ上げて演奏しますが、この楽器を使うと、モーツァルトが作曲したとおりに忠実に演奏することができます(この曲を吹くために作られているような楽器ですが)。実際、演奏を聞いていると、あれ?聴きなれたメロディーと違うな、と思う箇所が何箇所かあります。

で、今日の演奏は、この楽器の違いだけでなく、演奏自体もかなり大胆な演奏でした。通常さらりと流す1楽章のカデンツァもはじめて聴くものだったし、各所で、楽譜には記載されていないような、即興的なアレンジが加えられていました。オケも出だしこそ控えめかなと思ったけど、金管を中心にかなり派手な演奏でした。がちがちの正統派なモーツァルトを期待してのですが,それとは正反対な演奏で,少々がっかりした面もありましたが,夏の夜に,ライトな気分で聞くにはこういうのもいいのではないでしょうか。

気になった点: どうも座った席が悪かったのか、空席があったのが悪かったのかわかりませんが、ちょっと残響が大きすぎて、音同士が重なり合って、ややにごった感じで聞こえました。もともと、Kitaraは残響が長めですが、今までは、気にならなかったので、今日座った席が悪かったのかな。

それと、吹きなれないバセットクラリネットのためなのでしょうか、クラリネットの音が、クレッセンドするときに、やや音がひっくり返るような印象を受けました(特に2楽章)。座った席が演奏者の真横の2階席だったせいかも知れませんが,オケに音量で負けている箇所も目立ちました(というよりオケの元気が良すぎる)。